Tips

Appmethod の Tips です。



パーソナリティを限定する

Appmethod と RAD Studio は同じガリレオ IDE なので RAD Studio と同じ事ができます。

Appmethod を起動すると Object Pascal / C++ が言語パーソナリティとして利用可能ですが、これを限定する事で起動を高速化する事ができます。

通常起動、Object Pascal 起動、C++ 起動とショートカットを作っておくと便利ですね。ちなみに、"ガリレオ IDE" の呼称は 2003 年からですので「パクった!」とか難癖を付けないようお願い致します (^^;A

See Also:

IDE やライブラリの言語を切り替える

Appmethod では IDE やライブラリの言語を以下に変更する事ができます。

言語を変更するには $(BDS)\bin…つまり <Appmethod インストールフォルダ>\bin にある BDSSetLang.exe を実行します。

例えば、バグ報告する時は英語だったりしますが、日本語版 IDE のスクリーンショットを貼っても外国の方はそれが読めません。また、エラーメッセージ等を英語で表示し、そのエラーメッセージをググればより多くの情報にヒットする事でしょう。


起動時のチュートリアルビデオ再生を止める

Appmethod を起動するとウェルカムページが開き、チュートリアルビデオが再生されます。初回はともかく、何度も再生されるとウザいのでこれを止めてみます。

  1. Appmethod を普通に起動する。
  2. ウェルカムページの "プロジェクト" をクリック。
  3. "最近使用したプロジェクトを表示" をクリック。
  4. ツールバーにある [現在のデスクトップ設定を保存] ボタンをクリック (またはメニューの [表示 | デスクトップの配置 | 保存])。
  5. "デフォルト レイアウト" のまま [OK] ボタンを押す。
  6. "デフォルト レイアウト" を置き換えるか聞いてくるので [OK] ボタンを押す。

次回起動時からはチュートリアルビデオが自動再生されなくなります。

そもそもウェルカムページを表示させないようにするには、Appmethod のコマンドライン引数としてスイッチ -np を付けて起動します。

手動でウェルカムページを表示するにはメインメニューから [表示 | ウェルカム ページ] を開きます。

なお、チュートリアルビデオは Appmethod 1.15 以降で自動再生されなくなりました。


See Also:

シリアルコードがメールで送られてこない

メールアドレスを入力ミスしたり、虚偽のメールアドレスを入力しない限り、シリアルはちゃんと送られてきます。

"Embarcadero Trials - Appmethod Free Forever Plan" という件名のメールを探してみてください (Appmethod 1.14 時点)。

もしあなたが EDN アカウントを既にお持ちなのであれば、Appmethod のサイトで EDN アカウントに紐付いているメールアドレスを入力してみてください。

ユーザー登録を飛ばして EDN ログイン画面になりますので、ここで EDN アカウントを入力すればすぐにインストーラを DL できます。

シリアルコードが書かれたメールを紛失してしまった場合には、再度インストーラを DL してみてください (ログインではなく DL です)。何度 DL してもシリアルコードはEDN アカウントに対して同一です…逆に言えば無償版であっても他人のシリアルコードは使えないという事になります。

Appmethod を一度でも製品登録 (アクティベーション) していれば、EDN の [登録製品] で Appmethod のシリアルコードを確認する事ができますので、再 DL は不要です。

See Also:

使用許諾登録ができない

同等のバージョンの評価版用使用許諾登録ファイルが残っていると厄介な事になります。必ず評価版をアンインストールしてから Appmethod をインストールしてください。

もし、評価版をアンインストールせずに Appmethod をインストールしてしまうと RAD Studio / Delphi / C++Builder の使用許諾登録ダイアログと Appmethod の使用許諾登録ダイアログが交互に出てきてしまいます…もちろんどちらでも製品登録できません。

使用許諾情報がおかしくなってしまったら、以下の手順で使用許諾登録情報を削除してみてください。

  1. Appmethod のライセンスマネージャを開く
  2. 使用許諾状況を確認し、右側の [削除] ボタンを押す。
  3. Appmethod のライセンスと、同等の RAD Studio / Delphi / C++Builder の両方にチェックを入れて [削除] ボタンを押す。
  4. Appmethod を起動する。

逆のパターンの時 (Appmethod -> RAD Studio / Delphi / C++Builder) も同様です。ちなみに、ライセンスファイル (*.slip) は C:\ProgramData\Embarcadero にあります。

See Also:

コード補完ができない

ひょっとして、環境変数 PATH が 1024 文字を超えていませんか?以下を参考に環境変数 PATH を短くしてみてください。

  1. システムの環境変数を開く。
    (systempropertiesadvanced.exe の [環境変数] ボタン)
  2. "システム環境変数" リストから Path 環境変数を探し出しダブルクリックする (または [編集] ボタンを押す)。
  3. 変数値をコピーし、テキストエディタに貼り付けて保存しておく (必ずバックアップを取る)。
  4. [新規] ボタンを押し、以下のインストールフォルダ用環境変数を追加する。


    [インストールフォルダ用環境変数の導入 (32bit Windows の場合)]
    変数名 変数値
    BDS15 C:\Program Files\Embarcadero\Studio\15.0
    BDS14 C:\Program Files\Embarcadero\Studio\14.0
    BDS13 C:\Program Files\Embarcadero\Appmethod\13.0
    BDS12 C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\12.0
    BDS11 C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\11.0
    BDS10 C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\10.0
    BDS9 C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\9.0
    BDS8 C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\8.0
    BDS7 C:\Program Files\Embarcadero\RAD Studio\7.0
    BDS6 C:\Program Files\CodeGear\RAD Studio\6.0
    BDS5 C:\Program Files\CodeGear\RAD Studio\5.0
    BDS4 C:\Program Files\Borland\BDS\4.0
    BDS3 C:\Program Files\Borland\BDS\3.0
    BDS2 C:\Program Files\Borland\BDS\2.0
    BDS1 C:\Program Files\Borland\BDS\1.0

    [インストールフォルダ用環境変数の導入 (64bit Windows の場合)]
    変数名 変数値
    BDS15 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\15.0
    BDS14 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\14.0
    BDS13 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Appmethod\13.0
    BDS12 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\12.0
    BDS11 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\11.0
    BDS10 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\10.0
    BDS9 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\9.0
    BDS8 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\8.0
    BDS7 C:\Program Files (x86)\Embarcadero\RAD Studio\7.0
    BDS6 C:\Program Files (x86)\CodeGear\RAD Studio\6.0
    BDS5 C:\Program Files (x86)\CodeGear\RAD Studio\5.0
    BDS4 C:\Program Files (x86)\Borland\BDS\4.0
    BDS3 C:\Program Files (x86)\Borland\BDS\3.0
    BDS2 C:\Program Files (x86)\Borland\BDS\2.0
    BDS1 C:\Program Files (x86)\Borland\BDS\1.0
  5. [新規] ボタンを押し、以下のドキュメントフォルダ用環境変数を追加する。


    [ドキュメントフォルダ用環境変数の導入 (32bit / 64bit Windows 共通)]
    変数名 変数値
    BDS15D C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\Studio\15.0
    BDS14D C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\Studio\14.0
    BDS13D C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\Appmethod\13.0
    BDS12D C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\12.0
    BDS11D C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\11.0
    BDS10D C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\10.0
    BDS9D C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\9.0
    BDS8D C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\8.0
    BDS7D C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\7.0
    BDS6D C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\6.0
    BDS5D C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\5.0
  6. システム環境変数 Path 内の "上記 4. 及び 5. の変数値と同じ文字列" を対応する変数名で置換する。
    例えば、Path に "C:\Program Files\Embarcadero\Studio\14.0" が含まれるのなら、"%BDS14%" で置換する (%~% で括るのを忘れずに)。言うまでもない事かもしれませんが、置換は任意のテキストエディタで行うと間違いも少なくていいと思います。
  7. 念のために Windows を再起動

イメージ的にはこんな感じになります。

この Tips は RAD Studio / Appmethod / Delphi / C++Builder 共通ですが、Embaracadero 製品に限った話ではありません。開発ツールをあれこれインストールしている方は一度環境変数 PATH を確認してみてはいかがでしょうか?


See Also:

[Android] ADB はどこ?

Appmethod のインストーラがインストールした Android SDK / NDK はドキュメントフォルダ ($BDSCOMMONDIR) 以下にあります。ドキュメントフォルダ ($BDSCOMMONDIR) は %PUBLIC%\Documents\Embarcadero\Studio\xx.x (xx.x はバージョンによって異なる) です。

バージョン毎の位置は左フレームにある [バージョン別情報] から辿ってみてください。フレームが表示されていない場合にはトップページに移動してください。

例えば Appmethod 1.14 の場合だと、%PUBLIC%\Documents\Embarcadero\Studio\14.0\PlatformSDKs\adt-bundle-windows-x86-20131030\sdk\platform-tools にあります。


See Also:

サンプルソースコードはどこ?

Appmethod のインストーラがインストールしたサンプルソースコードはドキュメントフォルダ ($BDSCOMMONDIR) 以下にあります。ドキュメントフォルダ ($BDSCOMMONDIR) は %PUBLIC%\Documents\Embarcadero\Studio\xx.x (xx.x はバージョンによって異なる) です。

バージョン毎の位置は左フレームにある [バージョン別情報] から辿ってみてください。フレームが表示されていない場合にはトップページに移動してください。

例えば Appmethod 1.14 の場合だと、%PUBLIC%\Documents\Embarcadero\Studio\14.0\Samples にあります (スタートメニューにも登録されています)。

コードサンプルが少ないとお思いでしたら、同バージョンの RAD Studio のコードサンプル を入手してみてはいかがでしょうか?Appmethod には SubVersion が統合されていますので、リポジトリから最新のサンプルを DL する事ができます。

[ファイル | バージョン管理リポジトリから開く] で、ダイアログが開きますので以下のように設定してみてください。これは Appmethod 1.14 と同等のバージョンである XE6 のサンプルコードを取得する例です。

[OK] ボタンを押すとサンプルコードの取得が開始されます。VCL のサンプル等、Appmethod では使えないサンプルも一部含まれていますが、コード自体は参考になるものも多いかと思います。

無償版としての利用であれば、評価版のうちにコンパイルできるサンプルはすべてコンパイルしておきましょう。中には有用なツールとして使えるものがあります。特に

内にあるものは、Windows 用バイナリが作れるので重点的にコンパイルしておいてください。コンパイルする時は、後で利用しやすいように

このような設定でコンパイルしておく事をオススメします。64bit Windows 専用のプロジェクトもありますので、その時は 64bit バイナリを生成してください。


See Also:

無償版に不要なパッケージを起動時に読み込まないようにする

評価版の期限が切れると無償版になりますが、無償版には不要 (或いは利用できない) パッケージは依然として読み込まれてしまいます。これらのパッケージを読み込まないようにすれば、起動時間が若干短縮され、[ツールパレット] がいくらかスッキリします。

  1. Appmethod を起動する
  2. プロジェクトが読み込まれていない事を確認する。
  3. [コンポーネント | パッケージのインストール] で [パッケージのインストール] ダイアログを表示する。

    画像のダイアログではないダイアログが表示されたらプロジェクトが読み込まれた状態なので、[プロジェクトマネージャ] でプロジェクトを削除するか、コマンドプロンプト (或いは "ファイル名を指定して実行") から Appmethod を appmethod.exe -np として起動する。
  4. 以下のパッケージのチェックを外す。

  5. [OK] ボタンを押して [パッケージのインストール] ダイアログを閉じる。
  6. Appmethod を再起動する
  7. [コンポーネント | パッケージのインストール] で [パッケージのインストール] ダイアログを再度表示し、パッケージのチェックが外れていることを確認する。

外したパッケージとその "外していい理由" は以下の通りです。2 つを除けば有償版の Appmethod にも不要ですね。

パッケージ パッケージファイル 説明
C++Builder Sample Components Package dclbcbsmpxxx.bpl VCL のサンプルコンポーネント
Embarcadero BDE DB コンポーネント dclbdexxx.bpl VCL の BDE コンポーネント
Embarcadero C++Builder Internet Explorer コンポーネント パッケージ bcbiexxx.bpl VCL の Internet Explorer コンポーネント
Embarcadero dbExpress DataSnap サーバー コンポーネント dclDataSnapServerxxx.bpl モバイルでは利用不可
Embarcadero FireDAC クライアント/サーバー コンポーネント dclFireDACEntxxx.bpl モバイルでは利用不可
Embarcadero VCL FireDAC コンポーネント dclVclFireDACxxx.bpl VCL の FireDAC コンポーネント
Internet Explorer コンポーネント dcliexxx.bpl VCL の Internet Explorer コンポーネント
Microsoft Office 2000 オートメーション サーバー ラッパー コンポーネントのサンプル dcloffice2kxxx.bpl VCL の Windows 用 Office 2000 コンポーネント (最初から外れている)
Microsoft Office XP オートメーション サーバー ラッパー コンポーネントのサンプル dclofficexpxxx.bpl VCL の Windows 用 Office XP コンポーネント (最初から外れている)

面倒な方は以下のレジストリファイルを使って下さい。上記パッケージを一気に外す事ができます。

Appmethod が起動していない状態で、アーカイブに含まれる appmethod_xxx_disable_package.reg をダブルクリックしてレジストリエントリを追加してください。appmethod_xxx_enable_package.reg を使えば簡単に元の状態に戻す事ができます。

無償版の起動を高速化するのであれば、appmethod.exe の起動オプションに -pCBuilder を付けておくのもお忘れなく。

See Also:

Appmethod がアップデートされないのですが?

古い Appmethod をアンインストールし、新しい Appmethod をインストールしてください。逆に言えば (現在の所) Appmethod は古いバージョンと共存できるという事です。

また、新しい Appmethod を DL するとシリアルナンバーも更新され (メールで届きます)、再度フル評価版となります。